以前便秘症のことをブログに記載しましたが、今回は便秘症に対して日々できることについて話したいと思います。
バイオフィードバック療法という言葉をご存じでしょうか?これは骨盤底筋の動きを専門の機械でみながら行う骨盤底筋体操のことで、便秘外来など専門外来で行っている治療法です。専門でやっているクリニックも少ないため簡単に説明しますと、肛門には自分で動かせる筋肉と、動かせない筋肉があります。この自分で動かせる筋肉を自由に動かすことができるようになることで、排便困難や痔核で悩まれている方に有効といわれています。実際には肛門を5秒程度閉めて、その後瞬間的に緩めるといったことを1日何回も行う方法で、毎日行わないと効果はあらわれません。
さすがにバイオフィードバック療法は難しいという方には、排便姿勢を変えてみるのも一つです。前傾姿勢で腹圧をかけて排便すると肛門がゆるみ、便が出しやすくなります。和式トイレは前傾姿勢が強くなる分理にかなった排便方法といえますし、おなかを圧迫しながら排便するのも有効かと思います。
一般に便秘症や便秘型過敏性腸症候群の方は、腸の動きが悪くなったり、腸の感覚が過敏になることで、おなかが張るといった症状を訴えられます。その際におなかをマッサージする方法も有効です。実際には腸の走行にそって、へその下から「の」の字を描くようにマッサージする方法です。お風呂上りなど体が温まって時に行うのが、より効果が高くなると言われています。
もちろん食事療法や運動、規則正しい生活、排便習慣なども重要であるため、便秘症に対しては色々な面からアプローチし、治療を行っていく必要があると思います。