今回は食と発がんについてを簡単にお話したいと思います。。
ヘリコバクター・ピロリ菌が胃がんの発がんリスクになることはよく知られていますが、その他にも高塩分の食事がも胃がんのリスクになります。日本人の塩分摂取量は多く、ここ10年で減ってきているものの、減塩食は生活習慣予防にも有用であり、摂取量には注意する必要があります。また加工肉や牛・豚などの肉は大腸がん、熱い飲食物は食道がんのリスクになることが有名です。意外なところでいうと、コーヒーは肝臓がんのみならず、多くのがんのリスクを下げると言われています。
一方でがんになりにくい食事はあるのでしょうか。野菜や果物は食道がんや胃がん、食物繊維は大腸がんのリスクを下げると言われていす。しかし病気に食事が関与する割合は循環器疾患が約5割、糖尿病が約3割であるのに対して、がんは1割程度と非常に少なくなっています。がんの予防で考えると、食事にはそれほど神経質にならずに、偏食には気をつけ、バランスのよい食事をとることが重要です。また飲酒や喫煙の影響も考慮し、生活習慣を改めていくといいでしょう。