これまでに大腸ポリープに対する治療として、ポリペクトミー、EMR(内視鏡的粘膜切除術)、CSP(コールドスネアポリペクトミー)についてブログで説明してきましたが、近年小さなポリープに対して通電しないでポリープを切除するCSPが普及し、有効性と安全性に優れた治療法として確立されてきました。当院でもこれらの治療を病変に応じて使い分け行っています。
その後新しい治療法としてUEMR(Underwater EMR)が提唱されるようになったこともあり、今回少しお話をしてみたいと思います。UEMRは病変を水などで浸水させ、EMRのように病変の下に薬液を注入(局注)せずに、スネアで病変をしばって(絞扼)、通電して切除する方法です。通常大腸ポリープを切除する際は、腸管内に大量の空気を送り込み、腸管粘膜を伸展させて行う必要があります。UEMRは難易度の高い局注を省略することで、手技の難易度を下げ、水中で病変周囲の粘膜がたわむようになることで、スネアによる絞扼を容易にします。また浸水することで穿孔のリスクを減らし、病変を1回できれいに切除することが可能となります。
今回はここまでで、次回はどういったポリープにUEMRを行ったらいいかなどについてお話したいと思います。