当院で大腸カメラを行い、大腸ポリープを切除を行ったときに、「大腸がんにならないようにするにはどうしたらいいですか」と聞かれることがよくあります。ということで今回は診断や治療ではなく、大腸がんの予防についてお話ししたいと思います。
大腸がんは男性の10人、女性の13人に1人が、一生のうちに大腸がんと診断されており、がんの死亡数は男性が2位、女性が1位と言われています。また男女ともに40歳代から増え始め、年齢を追うごとに罹患率が高くなっています。
大腸癌のリスクを上げることが確実ななものとしては、飲酒と喫煙、肥満があげられており、1日あたり20本以上喫煙すると、大腸がんのリスクが喫煙しない人と比較して、男性で約20%、女性で約40%増加することが分かっています。また飲酒においても、飲酒量に応じて大腸がんのリスクが上昇します。食生活では牛肉などの赤肉やハム、ソーセージなどの加工肉の食べ過ぎが、大腸がんのリスクを上昇させる可能性があると報告されています。
当院では大腸がんの危険度を知るためにセルフチェックシートを利用したりしています。

食生活の改善ポイントとして、①牛乳・乳製品などに含まれているカルシウムを多くとる、②食事をとりすぎない(肥満に注意する)、③野菜やきのこ類など食物繊維を多く含む食材をとる、④ハム、ソーセージなどの加工肉をとり過ぎない、などあります。また規則正しい生活と肥満にならないよう適度な運動を行い、定期的な大腸がん検診、大腸カメラを受けることが重要だといえます。